ちいさなめ第1回学習会の様子

 2019年11月9日(土)、神奈川県社会福祉会館いて、ちいさなめ第1回学習会が開催されました。第1回学習会のテーマは、「支援機器の活用と主体的な生活づくり」。共催団体として、NPO法人訪問大学おおきなき様、NPO法人あいけあ様、NPO法人フュージョンコム様にご協力いただきました。

 当日は、66名(内、お子さん18名)、スタッフも含めると90名近くの方に参加者となりました。前半は相澤純一様(NPO法人訪問大学おおきなき)、名里晴美様(社会福祉法人訪問の家)、古川綾子様・結莉奈様(小学1年生)、小野麻美様・結芽様(小学2年生)による話題提供。

 相澤様からは、ご自身の歩み、今でも支えになっている方々とその言葉の紹介、そして「どんなに障害が重くても伝えたい気持ちがある」ということ、AAC(拡大・代替コミュニケーション)やAT(アシスティブ・テクノロジー)の役割、訪問大学の学生さん一人一人の素敵な学びの様子についてお話いただきました。

 名里様からは、訪問の家「朋」で出会われたメンバーさんとの心温まるエピソードや、訪問の家のめざしてこられたことに、メンバーさんの生き方をどう支えるかということ・意思決定支援のあり方ついてお話いただきました。「一人ひとりを大事に」、「誰もが暮らしやすい社会づくり」という言葉が、とても心に響きました。

 古川様からは、お子様との歩み、そしてタブレットや視線入力装置を活用した家庭での学習や、お家でのお手伝いの様子をご紹介・お話いただきました。結莉奈さんの「できた!伝わった!」姿、そして「子どもたちの心はきっとどこへでも行ける」、「これからも皆さんと共にたくさんのバリアを超えていきたい」という言葉が、とても印象的でした。

 小野様からは『その気になれば なんでもできる!』というタイトルで、結芽さんの幼少時代からの様々なチャレンジ、NHK『おかあさんといっしょ』への出演や、虹色タオロード、特特祭、そして結芽さんご自身の将来の夢である電動車いすサッカーの様子の紹介を通して、好きなこと、やりたいことを実現していくことの大切さを教えていただきました。

 後半は東京や神奈川の支援機器や教材についてスペシャリストの支援者・教師の方々による支援機器体験会・交流会が実施されました。

〜支援機器サポーターの皆様〜

○相澤純一様(訪問大学おおきなき理事長)○伊藤公一様(東京工科大学作業療法学科助教)

○奥山敬様(特別支援学校教師)○小野麻美様・結芽様(小学2年生) 

○於保裕希様(特別支援学校教師)○熊谷修様(訪問大学おおきなき講師)

○鈴木章裕様(特別支援学校教師)○海老澤裕司様(特別支援学校教師)

○崎井優太様(特別支援学校教師)○山口翼様(特別支援学校教師)

○堀込貴嗣様(ダブル技研株式会社)○中島重則様(情報ボランティア障害者支援の会)

○森岡典子様(ST@、特別支援学校教師)○吉田光伸様(特別支援学校教師)

○馬渡恒明様(特別支援学校理学療法士)○柳沼佑介(特別支援学校教師)

障がいのあるお子様、当事者様、ご家族や支援者、地域に暮らす一人一人が大事にされて、コミュニケーション支援について共に学び合えるように、「ちいさなめ」の活動をこれからも続けていきたいです。

ちいさなめ

「ちいさなめ」とは、重い障がいのある子どものコミュニケーションについて学び合うことを目的とした学習会(ボランティア団体)です。 小さな芽が太陽の光を浴びてすくすくと育つように、一人一人のいのちや想い、可能性が大切に育まれることを願って、活動を始めました。

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